株式会社三葉製作所

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ゴム異形加硫用LCM設備

デューフェリー社が新たに開発した環境に優しい無機塩加硫技術では、熱化学・熱処理工程用途向けに開発された環境に優しい無機塩に加え、廃液を発生させずに運転する新型の無機塩槽装置を採用しています。
これにより、洗浄水の使用を最小限に抑えるカスケード洗浄方式にて処理されたパーツを完全に洗浄します。この比較的少量の洗浄水を非常に経済的に処理でき、リサイクルされた無機塩は再利用できます(リサイクルが不可能な場合の無機塩は、各地の規制に従い廃棄処分しなければなりませんが、デューフェリー社は喜んでお客様が抱える問題に適切なソリューションでお手伝いをいたします。

製品の特長

本体とは別の電気加熱式又はガス炊き式の無機塩炉の中で、溶融無機塩を200℃~280℃の加硫温度まで加熱します。その後無機塩は、今回の製品に合わせて新たに開発された電動式無機塩槽ポンプにより、パイプライン又は噴射部(スプリンクラー)を通過して加硫槽に送り込まれます。
無機塩加硫容器の終端で、無機塩は出口を抜けて無機塩供給槽に戻ります。この中央集中式無機塩供給槽には、ストレーニング用スクリーンを装備したスラッジ除去部が有り、無機塩はこの除去部を通過して容器に戻ります。同時に浮遊している粒子やスラッジ、炭酸塩も無機塩加硫槽から分離され、簡単に取り除くことができます。
ゴム異形と共に搬出される加硫用無機塩は洗浄用カスケード水の中で濃縮され、固形粒子はろ過により除去し、反応泡(ステアリン塩等)は自動的に取り除かれます。
濃縮された無機塩溶液は、自動制御ポンプによって排水回収タンクから別置きの供給・再生用無機塩槽へポンプアップされ、その後洗浄水は蒸発し、回収された無機塩は再び供給サイクルに入ります。

<従来型無機塩加硫槽と比べた利点>

  • 加硫用無機塩を連続的にろ過・洗浄することで、高い品質を確保します。
  • 槽の外へ出る無機塩は、ほぼ全て回収・再利用されます。
  • 溶融無機塩を加硫設備に供給することで温度の均一性を確保します。加硫無機塩槽に新しい固形無機塩を充填する際に生じる温度のバラツキがありません。
  • 無機塩加硫槽の液面が一定となっており、そのためゴム異形にかかる圧力が常に一定となっています。
  • 供給及び再生用の無機塩槽をガス炊き式にすれば運転の経済性が特に高まります。
  • スラッジを連続的に除去するため、加硫部に浮いたゴム粒子による火災の発生リスクがなくなります。

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